【会社法の基礎知識】株式会社の大きな特徴

1有限責任
有限責任とは、「出資以上の責任を問われない」という大変便利な制度です。もし、新しいビジネスをするときに個人の財産まで責任財産(債権者がそこから強制的に支払を受けてしまえる対象のことです)になるなら、リスクを犯すことにためらいが出るでしょうが、有限責任であればとりあえず出資がなくなってしまう(株が紙切れになる!)のが最悪の事態と考えて、ビジネスリスクを取ることができます。

2法人格
組合を用いたビジネスと異なり、法人格がありますので、権利の主体・義務の主体が法人となります。株式会社という法人でないと取得できないライセンスもあります。
3会社の目的
株式会社の目的の記載は割りと広汎に書かれています。定款変更には株主総会決議が必要ですので、定款の目的は広汎にすることで、経営陣の考えによって、フレキシブルにビジネスを展開することができます。反対に、どういう経営をするかは、所有と経営の分離を目指した株式会社では経営陣(取締役会など)の判断によるわけですので、出資者としてそこに制限を加えたいなら、契約によって約束を決めておかないといけません。事業提携をする相手先に出資をする場合、出資だけでは事業提携ができるわけではありませんので、会社と会社で事業提携の基本契約や具体的な委託契約など締結しておかないといけません。

会社の行為が目的の範囲外であると判断されることは、非常に少なく、記載されたビジネスに必要なものは、定款に記載された目的の達成に必要であったり有効な行為として、範囲内と判断されます。