【民事訴訟とは?】民事訴訟・民事裁判という手続きは、なぜあるのでしょうか?

自力救済の禁止という言葉は知っていますか?
簡単に言うと自分の権利が侵害されても、自分でそれを回復してはいけないということなのです。

ひとりひとりが自由に活動できる社会では、権利の保護が必要ですよね?
たとえば、自分の土地を誰かが占拠してつかっていたらこまりますね?そういった保護するべき権利を保護して、それを強制的に実現する方法がなければそういう「無法者がやり放題」な社会になります。

では、ひとりひとりがそういう無法者をやっつけてよいかというとどうでしょう?暴力を使って占拠している人を追い出す、それでよいでしょうか?そうすると暴力を使えない人はその方法は使えませんし、暴力が横行しますね。

力の弱い人の権利は実現できませんね。こんな社会では平和と秩序が維持できません。

だから、自力救済は禁止されています。

自分の権利を強制的に実現するのは個人が勝手にやってはいけないのです。そのために国家がそのための制度を作っているのです。それが、裁判所でありその手続を決めるのが民事訴訟法です。一定の犯罪類型となるような権利侵害は詐欺罪など刑事罰の対象になり、そこで犯罪者は刑事訴訟法に従い罰されますが、それで侵害された権利について何か救済があるわけではありません。犯罪者はつかまりますが、被害にあった金額は民事訴訟法で取り戻すしかないのです。