【民事訴訟のQ&A】文書提出命令とは何ですか?

裁判所が一方の当事者の申立に基づいて立証に必要な文書の提出を所持者に対し命令する制度です。これには、平成11年の民事訴訟法の改正で改正がありました。基本的にすべての文書について提出を命ずることができるようになったのです。

裁判をする場合、重要なのはどういう証拠が出せるかです。裁判官は証拠によって判断をするからです。しかし、証拠となる書類などは、相手当事者がたくさんもっていることがあります。(これを、証拠の偏在の問題といいます。)

対等に戦うには、相手方の所持する文書を裁判所に提出させる必要があるわけです。

文書提出命令とは、民事訴訟法220条にある制度です。

第220条 次に掲げる場合には、文書の所持者は、その提出を拒むことができない。
1 当事者が訴訟において引用した文書を自ら所持するとき。
2 挙証者が文書の所持者に対しその引渡し又は閲覧を求めることができるとき。
3 文書が挙証者の利益のために作成され、又は挙証者と文書の所持者との間の法律関係について作成されたとき。
4 前3号に掲げる場合のほか、文書が次に掲げるもののいずれにも該当しないとき。
【略】

この4号で、各号に定める場合を除いては、一般的に文書の提出義務があることが定められています。従前よりも、文書提出義務の範囲は広がり、武器対等は実現しつつあります。また、民事訴訟はこの証拠を出させるという機能も、持っていることになります。