会社経営と個人保証 : 融資を依頼した銀行に代表者として個人の保証をいれるように言われています。どんなことに気をつけたほうがよいでしょうか。2億ほどの価値のある自宅不動産の名義人である妻の保証も求められそうですが、どうしたらよいでしょう?

融資に個人保証をつけるということは、有限責任をまったく無にすることになります。融資先たる債権者はあなたの今後のほぼ全て財産にかかって強制執行ができるようになります(例外的に、強制執行を禁止されている財産もありますが・・)。
保証を入れないと融資が受けられない場合には、もちろんこれもひとつの選択ではありますが、そもそも貴社ビジネスに対して融資をしてもらえないということそのものに、ビジネスとしてプランニングに問題が無いのか、見直してみることも必要でしょう。
法人を設立して有限責任というすばらしい法的技術を利用しようとするときに、あえてそれを無にしてしまう個人保証をいれること・・・これについてはかなり慎重になるべきでしょう。
まして、不動産を持っている奥さんが保証を頼まれて承諾してしまった場合、本当にその不動産を失うリスクを覚悟して承諾していなかったと、後で錯誤無効を主張しても、ほとんど認められません。夫が勝手に奥さんの印を使った場合ですら、印鑑登録した印であればかなり契約の無効の主張は難しいです(奥さんは、保証のことを知っており、夫に印の使用を許していたという判断になりがちです。)。保証を入れる場合には、その債務については自分で責任を持つ覚悟、不動産を担保に入れるならその不動産を失う覚悟をしてからにしましょう。